小寶 杜間道のおまけ話
2月16日
−ひな祭り 堤人形−
豆まきが終わると、ひな祭りの雛人形を出します。
“ひな祭り”。なんてすてきな名まえでしょう。
年なんて関係ありません。これをやらずしてどうする。
小正月に飾った餅花は、火除けのおまじないになるのでもう少しの間かざります。
餅花と雛人形、とても綺麗です。
杜間道で飾るのは堤人形の御雛さまです。
堤人形は、西の伏見・東の堤と言われた日本を代表する土人形。
ありがたいことに、今もひとつひとつ、丁寧に丁寧につくられています。
お雛様以外にも十二支などいろいろなお人形があります。
杜間道で販売できないのは残念ですが、販売できるはずもありません。
ものすごく時間のかかるこの人形作り。仕上がりを待つ人があとをたたないのです。
日本画と同じ顔料で描かれる雅な色彩は、江戸のころの仙台文化のなごりでしょうか。
可愛くて優しく親しみやすいそのお顔。
堤人形の雛人形。
ご覧になったことのない方は是非見にいらしてください。
こんなにすてきな人形が仙台にあること、すごく誇らしく嬉しいじゃないですか。
実は毎年3月3日を過ぎても飾り付けをやめられまん。
そのころにはこの顔を箱に納めることがとても寂しくなっているのです。